これまでの調査では、次のような『鳥類』が「新豊洲の森」とその周辺で観察されています。
No. | 目名 | 科名 | 種名 | 調査年度 | 重 要 種 |
主な生息環境 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
和名 | 学名 | 2012 年度 |
2013 年度 |
2014 年度 |
2015 年度 |
2016 年度 |
2017 年度 |
2018 年度 |
|||||||||
冬季 | 冬季 | 冬季 | 夏季 | 冬季 | 秋季 | 冬季 | 秋季 | 冬季 | 秋季 | 冬季 | |||||||
1 | カモ | カモ | ヒドリガモ | Anas penelope | ● | 水辺 | |||||||||||
2 | ハシビロガモ | Anas clypeata | ● | 水辺 | |||||||||||||
3 | スズガモ | Aythya marila | ● | 留 | 水辺 | ||||||||||||
4 | カイツブリ | カイツブリ | カンムリカイツブリ | Podiceps cristatus |
● | 留 | 水辺 | ||||||||||
5 | ハト | ハト | キジバト | Streptopelia orientalis |
● | ● | ● | 樹林 | |||||||||
6 | カツオドリ | ウ | カワウ | Phalacrocorax carbo |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 水辺 | ||
7 | ペリカン | サギ | アオサギ | Ardea cinerea | ● | 水辺 | |||||||||||
8 | ダイサギ | Ardea alba | ● | VU | 水辺 | ||||||||||||
9 | ツル | クイナ | オオバン | Fulica atra | ● | VU | 水辺 | ||||||||||
10 | チドリ | シギ | イソシギ | Actitis hypoleucos |
● | VU | 水辺 | ||||||||||
11 | カモメ | ユリカモメ | Larus ridibundus |
● | ● | ● | 水辺 | ||||||||||
12 | ウミネコ | Larus crassirostris |
● | ● | ● | ● | ● | 水辺 | |||||||||
13 | セグロカモメ | Larus argentatus |
● | ● | ● | ● | ● | 水辺 | |||||||||
14 | オオセグロカモメ | Larus schistisagus |
● | ● | 水辺 | ||||||||||||
15 | タカ | タカ | トビ | Milvus migrans | ● | ● | ● | ● | ● | ● | NT | 樹林 | |||||
16 | ノスリ | Buteo buteo | ● | EN | 林縁 | ||||||||||||
17 | ハヤブサ | ハヤブサ | チョウゲンボウ | Falco tinnunculus |
● | ● | ● | ● | EN | 草地 | |||||||
18 | スズメ | モズ | モズ | Lanius bucephalus |
● | ● | ● | ● | ● | ● | VU | 林縁 | |||||
19 | カラス | ハシボソガラス | Corvus corone | ● | 草地 | ||||||||||||
20 | ハシブトガラス | Corvus macrorhynchos |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 樹林 | ||||||
21 | シジュウカラ | シジュウカラ | Parus minor | ● | ● | 樹林 | |||||||||||
22 | ヒバリ | ヒバリ | Alauda arvensis | ● | ● | ● | ● | ● | VU | 草地 | |||||||
23 | ツバメ | ツバメ | Hirundo rustica | ● | 草地 | ||||||||||||
24 | ヒヨドリ | ヒヨドリ | Hypsipetes amaurotis |
● | ● | ● | ● | ● | ● | 樹林 | |||||||
25 | ウグイス | ウグイス | Cettia diphone | ● | 樹林 | ||||||||||||
26 | メジロ | メジロ | Zosterops japonicus |
● | 樹林 | ||||||||||||
27 | ムクドリ | ムクドリ | Spodiopsar cineraceus |
● | ● | ● | ● | ● | ● | 草地 | |||||||
28 | ヒタキ | ツグミ | Turdus naumanni | ● | ● | ● | 草地 | ||||||||||
29 | ジョウビタキ | Phoenicurus auroreus |
● | ● | 林縁 | ||||||||||||
30 | イソヒヨドリ | Monticola solitarius |
● | ● | ● | DD | 水辺 | ||||||||||
31 | スズメ | スズメ | Passer montanus | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 草地 | |||
32 | セキレイ | ハクセキレイ | Motacilla alba | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 草地 | |||
33 | タヒバリ | Anthus rubescens |
● | ● | ● | 草地 | |||||||||||
34 | アトリ | カワラヒワ | Chloris sinica | ● | ● | ● | ● | ● | 草地 | ||||||||
35 | ホオジロ | ホオジロ | Emberiza cioides | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 林縁 | ||||||
36 | カシラダカ | Emberiza rustica | ● | ● | 草地 | ||||||||||||
37 | アオジ | Emberiza spodocephala |
● | ● | 草地 | ||||||||||||
38 | オオジュリン | Emberiza schoeniclus |
● | NT | 草地 | ||||||||||||
39 | ハト | ハト | カワラバト(ドバト) | Columba livia | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 草地 | |||
合計 | 9目 | 23科 | 37種 | 3種 | 19種 | 15種 | 9種 | 14種 | 11種 | 14種 | 15種 | 20種 | 11種 | 10種 | 12種 | - | |
17種 | 17種 | 25種 | 15種 |
※1 分類および種の配列は、原則として日本鳥類目録 改定第7版(日本鳥学会,2012年)に準拠した。
※2 2012年度の調査は、豊洲用地の外側からの観察のみである。
※3 重要種の選定基準は、「環境省レッドリスト2017(環境省, 2017年)」、および「レッドデータブック東京2013~東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)解説版~(東京都,2013年3月)」である。
生態・湖沼、池、河川、河口、海岸などの広い水域に生息する。水中に潜って魚類、甲殻類、昆虫類などを食べる。
東京都における生息環境・主に海上や河口部の広い水域や、一部の湖沼に生息する。大河川の堰の湛水域など比較的面積が広く、見通しの良い水域でも稀にみられる。
重要種ランク:東京都RDB本土部:区部留
生態・内陸の淡水、河川、湖沼に生息し、その近くの林で集団繁殖する。水かきのついた足を使い、尾を舵にして巧みに潜水して魚類や甲殻類を捕える。
東京都における生息環境・一年を通して湾岸地域、河川沿いなどでよくみられる。
生態・水田、湿地、河川、湖沼、池、河口、干潟などの浅い水域で採食し、人やカラス類によるかく乱の少ない樹林で集団で営巣する。魚類や甲殻類、カエル類、昆虫類などを食べる。
東京都における生息環境・山間部を除く河川、水路、湖沼、池、干潟などで周年見られる。
重要種ランク:東京都RDB本土部:区部VU
生態・本州の東北南部以南では留鳥。成鳥は全身が黒く、嘴と額板は白い。主にヨシなどが生育する湖沼、池、河川、水田などに生息し、水草の葉、茎、種子や昆虫類、貝類、甲殻類などを食べる。
東京都における生息環境・沿岸域の穏やかな海上、河川敷の池沼、堰の湛水域やダム湖、公園の池など、水際にヨシやガマが生育する比較的開放的な水域で見られる。近年は繁殖期には記録は少ないが、越冬数は増加している。
重要種ランク:東京都RDB 本土部:区部VU
生態・河川、湖沼、海岸、干潟などに生息し、昆虫類や甲殻類などを食べる。海岸の砂洲や河川の中州などの草地で営巣する。
東京都における生息環境・海岸や河川敷に広く生息し、中小河川でも見られる。近年は個体数の減少が著しい。
重要種ランク:東京都RDB本土部:区部VU
生態・繁殖期には、断崖に囲まれた岬、孤島、岩礁に集まる。非繁殖期には比較的沿岸にいて、岩石海岸、河口部、砂浜、漁港などで見られる。魚類を好むが、海の近くにあるごみ捨て場でも人間の食べ残しなどをよく食べる。
東京都における生息環境・冬になると湾岸地域、河口などでみられる。
生態・海岸部や平地の河川、池沼に多いが、高山にも生息する。樹林で繁殖し、主に死肉を食べるが、ネズミ類、両生爬虫類などの小動物を食べることもある。
東京都における生息環境・丘陵地から低山地、東京湾の埋立地の一部で周年見られる。冬には、大河川下流域や海岸付近で見られる。
重要種ランク:東京都RDB本土部:区部NT
生態・主に北海道、本州中部以東で繁殖。崖や林で繁殖する。近年、人工構造物での営巣が増えている。小動物や昆虫類を捕食する。
東京都における生息環境・海岸の埋立地や河川敷の草地、丘陵地や低山地の耕作地や造成地、住宅地などで見られ、営巣もしている。
重要種ランク:東京都RDB 本土部:区部EN
生態・平地から山地の疎林、耕作地、河畔林、公園などに生息し、昆虫類やミミズ類、両生・爬虫類などを食べる。
東京都における生息環境・河川敷、丘陵地の低木林や草地、雑木林、耕作地、公園、住宅地などに広く生息し、繁殖をしている。
重要種ランク:東京都RDB 本土部:区部VU
生態・平地から山地の樹林に生息し、樹木の多い公園でもみられる。
・木の実やチョウ、ガの幼虫を食べる。
東京都における環境・常緑樹林や落葉樹林など様々な樹林に生息。
・樹洞やキツツキの古巣に営巣するが、市街地では石垣の隙間や電柱の穴、巣箱などの人工的な穴も利用する。
本調査での確認状況・植栽木(高木)の枝にとまって休息や探餌する個体が確認された。
生態・平地から山地の樹林に生息し、公園などでもみられる。
・ガやバッタなどの昆虫、ツバキやウメの花の蜜、木の実などを食べる。
東京都における環境・平地から山地までいろいろな樹林に生息し、よく茂った常緑広葉樹林を好む。
・雑木林や広葉樹林内の灌木に椀形の巣を作るが、市街地では庭木の茂みにも営巣する。
本調査での確認状況・植栽木(高木)の枝にとまって休息や探餌する個体が確認された。
生態・崖や岩場がある海岸に生息し、コンクリートブロックなどの人工物や人家の屋根にもよく止まる。昆虫や植物の種子を食べる。
東京都における生息環境・海岸や河川敷、平地の鉄道駅の周辺、住宅地などで確認されることがある。
重要種ランク:東京都RDB本土部:区部DD
生態・人家とその周辺の樹林、農耕地、草地、河原に生息する。樹上や地上で昆虫類、草木の種子などを採食する。
東京都における生息環境・一年を通して人家の周辺でよくみられるが、最近では個体数が減少している。