2018年5月19日(土)、新豊洲さくら広場の植樹エリア「新豊洲の森」と「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」を会場とした、SPORT × ARTの新企画が実施されました。
この新企画「森の生き物さがし&かけっこスクール」は、SPORT × ARTプロジェクトで展開されている、「新豊洲の森」と「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」を活用し、今回は豊洲の地元小学校と連携した課外授業的なイベントとして実施されました。
2014年に整備された「新豊洲の森」は苗木から自然の緑(森のコモン)を育てるというコンセプトで植樹され、一部アート(「風の色」)が施された防風フェンスで囲まれたエリアです。
ここには多様な種類の木々が植えられて「森」が育てられていますが、その木々の成長に伴い、この中には多くの生き物たちも生息するようになっています。
この森をすみかとする生き物たちは、虫や鳥や爬虫類、それに森を訪れる鳥など多くの種類の生物が含まれますが、初回となる今回の「森の生き物さがし」では、土や樹皮の中にいる小さな虫たちを中心に「探索」を行いました。
今回一緒に「探索」をしてくれたのは、地元小学校の江東区立豊洲西小学校の3年生から6年生の生徒の皆さん。定員80名の募集はすぐにいっぱいとなる人気で、参加した子供たちは先生役である(株)地域環境計画の研究者の周りで話を熱心に聞いて、森の中では手が汚れるのもいとわず、虫さがしに熱中していました。
「授業」の中では、石や伐採した木の幹を使った虫たちのすみかづくりも行われ、この日採取した虫たちはウッドデッキでの観察の後、また森のすみかに戻されて授業の終わりとなりました。
もう一つの授業は、ランニングスタジアムでの「かけっこスクール」です。これはランニングスタジアムを拠点にランニングスクールを主宰している陸上競技集団TRACに所属する現役陸上選手がコーチとなり、早く走るための正しい走り方を子供たちに教えるという企画で、ちょうど1週間後に運動会を控えた豊洲西小学校の生徒の皆さんには、運動会直前対策講座としてぴったりのタイミングのスクール企画でした。
スクールでは最初にまず50メートルのタイムを計り、それから走り方のコーチを受け、最後にまた50メートルを測定し、タイムの違いを確認しました。早くなった子だけでなく、疲れてしまってタイムが落ちた子もいましたが、早く走るための正しい姿勢や、足の挙げ方、手の振り方などを現役選手から直接伝授され、子供たちはみんな、間近に迫った運動会での活躍を胸に秘めて、プロ陸上大会と同じ仕様のトラックの上を一所懸命に走っていました。
事前に学校で配布いただいたチラシ
新豊洲さくら広場のウッドデッキに集まり、森の虫たちについての先生の話を熱心に聞く子供たち。
ウッドデッキから「森」の中に向かう。
虫がいるのは、石や枯れ草の下や、枯れ木の幹の中。生徒たちは方々に散らばり、一生懸命いそうな場所を掘り返します。
採集した生き物たち。左からカマキリ、コガネムシ類の幼虫、蜘蛛の仲間。
採集後はまたウッドデッキに戻って、顕微鏡やルーペを使って虫の観察を行いました。家族の皆さんも熱心に子供達の様子を見守ります。
虫たちが住みやすい場所を、石を積み上げて作るやり方を先生が教えてくれました。
まずは二人ずつ50メートルのタイムを測定。
早く走るための基本を、姿勢から学びます。
グループに分かれて、足の上げ方、腕の振り方を、様々にパターンを変えて練習します。
2チームに分かれて、短距離をリレー形式で競争。
昼休みのランチはフードトラックで作った美味しいオムライスでした。