新豊洲の魅力

新豊洲の街づくりはまさに始まったばかり。真っ白なキャンバスに
色とりどりの絵が描かれるように、魅力的な場所や人が集まり始めました。

観察された『蝶類』

これまでの調査では、次のような『蝶類』が「新豊洲の森」とその周辺で観察されています。

No. 目名 科名 和名 調査年度 重要種 主な生息環境
H27年度 H28年度 H29年度 H30年度
夏季 秋季 夏季 秋季 夏季 秋季 夏季
1 チョウ セセリチョウ イチモンジセセリ 草地
2 チャバネセセリ 草地
3 アゲハチョウ アオスジアゲハ 樹林、市街地
4 シロチョウ モンキチョウ 草地
5 キタキチョウ 樹林
6 モンシロチョウ 草地
7 シジミチョウ ルリシジミ 樹林
8 ツバメシジミ 草地
9 ウラナミシジミ 草地
10 ベニシジミ 草地
11 ムラサキツバメ 樹林
12 ヤマトシジミ 草地、市街地
13 タテハチョウ ヒメアカタテハ 草地
14 キタテハ 草地
1目5科14種 4種 9種 5種 12種 5種 9種 4種 0種
10種 13種 11種 4種

※1 分類および種の配列は、原則として「日本産野生生物目録(無脊椎動物編Ⅱ)」(環境庁、1995年)に準拠した。
※2 重要種の選定基準は、「環境省レッドリスト2015の公表について(環境省,2015年9月)」、および「レッドデータブック東京2013~東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)解説版~(東京都,2013年3月)」である。

1. イチモンジセセリ

生態・東京周辺では春~秋に複数回発生する。
・さまざまな植物の花を吸蜜するほか、糞や腐果も吸う。

利用する環境・水田や草地で多くみられるが、市街地でも普通にみられる。
・幼虫はイネ科やカヤツリグサ科の植物を食草とし、イネを好むため稲作の害虫にもなる。

3. アオスジアゲハ

生態・日本の西南部では年3回発生する。
・スダジイ、トベラ、ミカン類などの花に多く集まる。夏の高温のときは湿地におりて吸水する。

利用する環境・樹林の林冠や林縁で多くみられる。
・幼虫はタブノキ、シロダモなどのクスノキ科の植物を食草とする。

4. モンキチョウ

生態・東京周辺では春~秋に複数回発生する。
・食草のマメ科をはじめ、日当たりのよい草地に生育する植物の花を吸蜜する。

利用する環境・食草が生育しているような日当たりのよい草地が存在する河川敷や公園、農地などでみられる。
・幼虫はムラサキツメクサやシロツメクサ、ヤハズエンドウなどのマメ科草本を食草としてよく利用する。

5. キタキチョウ

生態・成虫で越冬する。5月下旬~6月上旬に発生し、以後、秋まで連続的に発生を繰り返す。
・林縁部の地上近くを飛翔し、いろいろな花に集まる。

利用する環境・幼虫はヤマハギ、ネムノキなどのマメ科の植物を食草とする。

7. ルリシジミ

生態・東京周辺では春~秋に複数回発生する。
・同じ場所でみられることの多いヤマトシジミやツバメシジミに比べると高い位置を飛翔する傾向がある。
・幼虫は蜜を出し、それを求めてアリが群がる。

利用する環境・林縁で多くみられるが、市街地でもみられる。
・幼虫はハギやフジなどのマメ科をはじめとした多数の科にわたる植物の花蕾を食べる。

8. ツバメシジミ

生態・東京周辺では春~秋に複数回発生する。
・日当たりのよい草地の低い位置を飛翔し、さまざまな花を吸蜜する。

利用する環境・幼虫はシロツメクサやレンゲ、ハギ類などのマメ科植物の花を主に食べるが、葉も食べる。
・明るい草地~林縁でみられる。

9. ウラナミシジミ

生態・温暖な場所で越冬し、春~秋に複数回発生しながら北上するため、東京周辺では夏~秋にみられることが多い。

利用する環境・幼虫は野生から栽培まで、さまざまなマメ科の花蕾(からい)や実を食べる。
・マメ科作物を栽培する農地、クズが繁茂する河川敷や荒地、ハギ類が植栽された市街地といった環境でみられる。

12. ヤマトシジミ

生態・カタバミを食草とする小型のチョウ。草原、農地、公園、人家、河川を生息環境とする。

利用する環境・平地~低山地の人為的な環境に広く見られ、人家や石垣、荒れ地などカタバミが少しでも生える空間があれば、どこでも発生する。

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