Vol.5
総責任者 池田春彦さん
2018年7月、新豊洲に待望の大型アート施設がオープンしました。この「チームラボプラネッツ TOKYO」は、気鋭のアートディレクターである猪子寿之氏率いるアート集団チームラボが新たに手がけた、「超巨大な身体的没入空間の作品群」です。 この巨大施設を総責任者として率いるのが池田春彦さん。新豊洲という新しい街を、周辺施設や豊洲コミュニティと一緒に、アートの面から盛り上げていきたいという池田さんのお話を聞きました。
7月のオープン以来、体感型アート施設として大きな話題を呼んでいる「チームラボプラネッツ TOKYO」。 総責任者の池田春彦さんは、長く事業部長・プロデューサーとして勤めていたDMM.com社が、この新施設の前身となるお台場『DMM.プラネッツ Art by teamLab』を手がけたことがきっかけとなり、この「チームラボプラネッツ TOKYO」の事業企画に最初から関わったといいます。 「お台場でのDMMプラネッツは、フジテレビが主催した『お台場みんなの夢大陸2016』での1ヶ月半という短い期間でのイベントでしたが、連日6時間待ちという大成功で、それで常設館を作ろうということになりました。土地探しを始めてすぐに、この新豊洲が建設地候補に上がりました。何と言っても都心からすぐというアクセスの良さと、にも関わらず海に囲まれ、空に抜ける高層ビル群の素晴らしい景観という環境の良さが決めてでした。
チームラボプラネッツを運営するために設立したPLANETS社を率いる池田さんは埼玉県出身の29歳。
こうしてオープンしたチームラボプラネッツには、国内のみならず海外からも連日大勢の方々が来場し、豊洲駅から新しい人の流れが生まれるほどの人気となっています。この人気の秘密は、この施設が持つ斬新なコンセプトに理由があります。 「チームラボプラネッツのコンセプトは『Body Immersive』といって、チームラボが長年取り組んでいるものです。直訳すると「体に浸み込む」というような意味ですが、これは体全体で作品に包まれる、感じる、いわばアートに体ごと没入することができる空間づくりということです。このコンセプトですが、新豊洲のまちづくりのテーマが『SPORT × ART』だと聞いて、まさにぴったりだと思いました。チームラボプラネッツも含めて、新豊洲という街の中の大切な要素として、アートが人と触れ合う、街中にアートがimmerse(滲み込む)している、というようなまちづくりにチームラボプラネッツとしても貢献していきたいですね。
チームラボプラネッツ TOKYOで体感できるアート空間は全部で7作品。水を使った作品もあり、靴を脱ぎ裸足での入場になります。写真は「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」という作品。