新豊洲アートフェンス広場で開催「2020年のスローなファストフード」を堪能しながら、豊洲のまちづくりを議論。
7月の第1回、9月の第2回に続き、今年3回目となる、「SPORT X ART」による新豊洲のまちづくりを語り合う「TOYOSU会議」が、さる11月4日に行われました。今回はこれまでのような室内ではなく、議論の舞台である新豊洲の真ん中、植樹エリアに設置されたアートフェンス広場での実施となりました。
このアートフェンスは、新豊洲のまちづくりにおける活動コンセプト「Sport x Art」を象徴するものとして、NY在住のアーチスト曽谷朝絵氏がデザイン。フェンスの前には今後各種イベントで活用されるように、三角形のウッドデッキが設置されています。今回はTOYOSU会議のために、ウッドデッキ上に特設のテントが設置されました。
また昼時の会議ということで、西麻布のフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」の生江史伸シェフによる「2020年の豊洲で食べるスローなファストフード」をイメージした特別ランチが用意され、その食事を楽しんだあと、白熱した議論がかわされました。
会議ではまず、東京ガス用地開発の丸山社長から挨拶があり、その中で東京ガスが食と深い関わりを持つことに触れ、それを受けて都市計画が専門の清水義次氏から、「新豊洲ではスポーツとアートと並んで食の要素をまちづくりに入れていくことが重要」という意見が出されました。
ヨーロッパ視察から帰国したばかりの栗栖良枝氏からは、パラリンピック後のロンドンでの障害者アートの盛り上がりについて報告があり、自身でも来年度に豊洲で新規のアートプロジェクトを立ち上げる計画があることを発表。来年度に立ち上げが予定されているSport x Artフェスティバルの中で実施したい旨を語ってくれました。
チェアマンの為末大氏は、「豊洲という場所を象徴する“豊洲スタイル”というべきコンセプトがまだ見えない。コンセプトを明文化して方向がぶれないようにすることが必要」と指摘。具体的な議論として、豊洲でのSport X Artのコンセプトを推進するための拠点づくりの必要性にも言及しました。
今年最後となる次回の第4回会議は12月3日に実施が決まり、それに向けてメンバーはそれぞれ来年度の計画を整理し、第4回での発表に望むことになっています。